『保育・教育のDXが子育て、学校、地方自治を変える』(自治体研究社)のご紹介
デジタル改革によって、子どもの個人情報が大量に収集、集積、利活用される仕組みが準備されています。本書では、Ⅰ.こども家庭庁の設置を前に、複数の行政組織や自治体の部局を超えて「こどものデータ」が連携・集積される構図とその意味すること、Ⅱ.保護者と保育園をつなぐ保育支援システムによってこどものビッグデータがテック企業に集積される仕組みとその意味すること、Ⅲ. GIGA スクール構想の先ですすむ「教育 DX」政策が公教育にもたらすものを整理します。
「こどものデータ」の収集と利活用は、子ども像を変えるだけでなく、子育て・教育に携わる専門職の存在や自治体行政の姿を変えることにつながります。
【お問合せ・申込み先】
自治体研究社 TEL:03-3235-5941
E-Mail info@jichiken.jp
【主な内容】
Ⅰ.子どものデータ連携と行政組織における調整の強化―こども家庭庁新設の地方自治への影響―
……稲葉一将(名古屋大学教授)
国家によって形成される「デジタル社会」の特徴/子どもと行政に及ぶ「デジタル化」/転形期の子どもと行政
Ⅱ.保育業務の SaaS 化とテック企業のデータ寡占―保育と一体で行われる子どもデータの収集―
……稲葉多喜生(東京自治労連副委員長)
SaaSで行われる保育データ収集の意味すること/企業任せとなっている個人情報収集/便利さの背後で進む、テック企業のデータ寡占化/子どものデータ連携で変わる保育
Ⅲ.教育DXが学びと学校を変える
……児美川孝一郎(法政大学教授)
「Society 5.0 型教育改革」の構想―EdTechを通じた教育DXの実現へ/GIGA スクール構想とコロナ禍の教育政策/教育 DX は学びと学校をどう変えるか