西谷敏・晴山一穂編『公務員制度改革』
国と自治体のあり方を根底から変える、軍事大国化をめざす国づくりの重要な一環として、大規模な自治体再編(合併)をすすめ、自治体リストラを推進し、住民に「痛み」をおしつける公務員づくりをすすめる公務員制度「改革」。現行公務員制度の根幹をくつがえす「改革」の背景や出されている論点をすべて網羅し、あるべき公務員制度を考える。
【主な目次】
第 I 部 公務員制度改革の見方
第1章 小泉構造改革路線と公務員制度改革…行方久生(地方自治問題研究機構)
第2章 日本国憲法と公務員制度改革…晴山一穂(専修大学法学部教授)
第 II 部 公務員制度改革の基本論点
第3章 公務員法の基本理念と公務員制度改革…川村祐三(行財政総合研究所理事)
第4章 公務員制度と労使関係…西谷 敏(大阪市立大学大学院法学研究科教授)・武井 寛(國學院大學法学部教授)
第5章 地方公務員制度改革論…白藤博行(専修大学法学部教授)
第III部 民間労使関係の動きと公務労働
第6章 自治体業務の市場化と公務労働の変質…城塚健之(自治労連弁護団)
第7章 民間労使関係の変貌と改革の課題…藤田 実(桜美林大学経済学部教授)
第8章 労務管理の変容と改革課題―能力主義から成果主義へ…黒田兼一(明治大学経営学部教授)
刊行年月日:2002/7/1