地域介護調査からみた高齢者の実像―「高齢者介護に関する住民生活調査」報告書
介護保険の建前と高齢者の生活実態の乖離をするどく告発する調査報告
自治体労働組合と研究機構が協働して行った「高齢者介護に関する住民生活調査」の報告書。介護保険実施後の、2000年末に行われた調査において、全国11自治体において65歳以上の「高齢者」から4068の有効回答が寄せられた。この調査は、マスコミにも注目され、NHKクローズアップ現代をはじめ、毎日新聞等にも大きく取り上げられた。
「緊急時に来てくれる人がいない」高齢者は、単身世帯では2割、夫婦世帯では4割弱という状態・・・ 介護保険の「見直し」が議論されている現在、この調査の「最終報告」と共に、さけて通れない調査報告書である。
【主な目次】
I 章 調査の目的と視点
II 章 調査結果の分析とその概要
1) 対象者の基本属性
2) 対象者の身体状況
3) 対象者の収入
4) 親族・友人・地域ネットワーク
5) 介護保険制度について
6) 介護保険制度開始に伴うサービスの変化
7) 介護保険制度の評価
III章 自由回答欄に寄せられた高齢者の声
IV章 調査から判明した高齢者の実態
V章 付表
VI章 調査票
刊行年月日:2001/11