季刊 自治と分権 92号
92号は、特集が「国の安全保障のありかたと自治体」
特集論文では、青井未帆氏(学習院大学教授)に「日本国憲法から見た安保3文書の問題点」、関野満夫氏 (中央大学教授)に「軍事費膨張は国民に何をもたらしたのか–日本の戦争財政(1937-45年)の経験から–」、白藤博行氏(専修大学名誉教授)に「「国防三文書」と平和主義、そして地方自治」、前田定孝氏(三重大学)に「市町村が住民の氏名・住所を自衛隊募集ために外部提供することの公共性?」、を執筆いただきました。
首長インタビューは、滋賀県米原市・平尾道雄市長。「憲法には当たり前のことが書いてあるのです。憲法を読んで生かせば、おのずと必要な政策が生まれて来る」と語る平尾市長。幸福追求権(憲法13条)を市民の暮らしに活かす地域づくり、憲法9条の精神を次世代に引き継ぐための事業、自治体職員への期待について熱く語っていただきました。
現場レポートでは、沖縄から「南西諸島における安保関連3文書の具体化と島々を戦場にさせない住民のたたかい」、埼玉から「憲法を身近なものに–埼玉県本部Constitution Park(憲法カフェ)の試み–」を報告いただきました。
「季刊 自治と分権」92号の内容は下記のとおりです。
1) 随想 放送法文書をめぐる自治体は何を意味しているか
晴山一穂(福島大学・専修大学名誉教授)
2) 首長インタビュー 滋賀県米原市長 平尾道雄さん
インタビュアー 本多滝夫(龍谷大学教授)
●特集論文
「日本国憲法から見た安保3文書の問題点」
青井未帆(学習院大学教授)
「軍事費膨張は国民に何をもたらしたのか–日本の戦争財政(1937-45年)の経験から–」
関野満夫(中央大学教授)
「「国防三文書」と平和主義、そして地方自治」
白藤博行(専修大学名誉教授)
「市町村が住民の氏名・住所を自衛隊募集ために外部提供することの公共性?」
前田定孝(三重大学)
4) 論文
「会計年度任用職員の労働実態と課題–自治労連アンケートの分析をもとに–」
山縣宏寿(専修大学准教授)
5) 現場レポート
「南西諸島における安保関連3文書の具体化と島々を戦場にさせない住民のたたかい」
石垣ユニオン(西村幸吉・白玉敬子・土田敦子)、宮古島ユニオン
「憲法を身近なものに–埼玉県本部Constitution Park(憲法カフェ)の試み–」
自治労連埼玉県本部憲法運動推進委員会
6) 弁護団レポート
「都立病院の地方独立行政法人化とこれから」
尾林芳匡(弁護士)
7) 自治の歴史と文化 第13回
「市民ですすめる奈良町のまちづくり」
藤野正文(公益社団法人奈良まちづくりセンター理事長)
8) ブックレビュー
9) 自治体日誌