季刊 自治と分権 81号
今号は「コロナショックと国の自治体戦略」をテーマにした特集となっています。首長インタビューは、「原発事故からの復興とまちづくり」をテーマに宮本皓一富岡町長へオンラインで行いました。論文は「コロナショックと安倍政権の『惨事便乗型』自治体戦略」(岡田知弘京都橘大学教授)、「第32次地方制度調査会答申から見る国の自治体戦略」(榊原秀訓南山大学教授・研究機構代表委員)で問題点と今後の地方自治体が対応すべき課題を論じています。さらに、「新型コロナ課題感染症における保健所・公衆衛生の現状」(波川京子川崎医療福祉大学特任教授)、「新型コロナ不況から、雇用とくらしを守るために」(中澤秀一静岡県立大学短期大学部准教授)では、新型コロナと公衆衛生・最賃問題について論じています。
「季刊 自治と分権」81号の内容は下記のとおりです。
1.コロナ禍のもたらすもの -フランスと日本
晴山一穂(専修大学・福島大学名誉教授)
2.首長インタビュー 宮本皓一さん(福島県富岡町長)
インタビュアー 永山利和(元日本大学教授)
3.特集 「コロナショックと国の自治体戦略」
・新型コロナショックと安倍政権の「惨事便乗型」自治体戦略
岡田知弘(京都橘大学教授)
・第32次地方制度調査会答申から見る国の自治体戦略
榊原秀訓先生(南山大学教授)
4.論文
・新型コロナ感染症における保健所・公衆衛生の現状と課題
波川京子(川崎医療福祉大学特任教授)
・新型コロナ不況から、雇用とくらしを守るために
中澤秀一(静岡県立大学短期大学部准教授)
5.現場レポート
・自治体の職場(公立病院)から見る新型コロナへの対応と課題
鮫島 彰(自治労連医療部会議長)
・新型コロナウイルス・感染症対策をめぐる日本の公衆衛生
山口 浩(自治労連公衆衛生部会事務局長)
・岐路に立つ学童保育 -コロナ対策と民営化の中で
白濱二郎(自治労連学童保育全国連絡会)
6.Q&A イチから教えて! 自治体職員の働き方
第2回「ワーク・ライフ・バランスと働き方改革」
鬼丸朋子(中央大学教授)
清山 玲(茨城大学教授)
7.「自治の歴史と文化」
第2回 「小○」の旗を掲げ勝利した三閉伊一揆
牛山靖夫(南部三閉伊一揆を語る会事務局長)
8.弁護団レポート
民間委託による学童保育の変質を許さない -守口市学童保育指導員雇止め事件-
愛須勝也(弁護士)
9.ブックレビュー
宮下和裕著「地域から創る民主主義 福岡からの発言」(自治体研究社)
白藤博行(専修大学教授)
赤木雅子・相澤冬樹著「私は真実が知りたい」(文藝春秋)
竹中道子(大阪自治労連)
レベッカ・ソルニット著、渡辺由佳里訳「それを、真の名で呼ぶならば」(岩波書店)
星原 徹(自治労連岡山県本部)
10.自治体日誌(2020年6月~2020年8月)