季刊 自治と分権 39号
★首長インタビューは埼玉県蕨市長の頼高英雄さんです。日本で一番「小さな市」として知られる蕨市ですが、その伝統を活用したきめ細かいコミュニティ政策、住民参加の密度も「日本一」です。進んだ行政には「わけ」があることがよく分かります。
★今回は新シリーズ「新しい福祉国家へ」が始まります。第一回は、『大都市のひとり暮らし高齢者と社会的孤立』を発行し、話題を呼んでいる河合克義さん(明治学院大・研究機構運営委員)に元院生の佐々木愛佳さんが、その「肝」を聞きました。思わず「唸り」ます。
★また研究機構10周年記念シンポ6として、松山で開催された「くらし・ふるさと再生シンポジウム」をお届けします。立場はかわっても、自分たちの住み・くらす「まち」を良くしたいという気持ちが伝わってきます。
★「わがまちの条例」は全国で初めて「公契約条例」を制定した千葉県野田市の「野田市公契約条例」について、担当課長の駒崎さんにそのポイントをまとめて頂きました。示唆が満載です。
【第38号目次】
[首長インタビュー(32)]
●「未来への地方自治」頼高英雄さん(埼玉県蕨市長)
インタビュアー:行方久生(山県大学教授・研究機構主任研究員)
●シリーズ「新福祉国家へ」
高齢者の生活実態と福祉再構築の課題
河合克義(明治学院大学教授)へのインタビュー(佐々木愛佳さん:自立生活センター)
●サポート論文
保育所行政と地方分権改革:田村和之(龍谷大学教授)
福祉人材確保対策の法制化の動向と課題:清水俊朗(福祉保育労書記長)
カウンターを越えて市民の中に:南 博之(京都市職労書記次長)
●研究機構10周年記念シンポジウム6:「くらし・ふるさと再生シンポジウムー市町村合併・経済危機から地域循環型の経済へ」
永山利和(日本大学教授:コーディネーター)+小野和紀(フジショウ代表取締役)+日野二郎(まちづくり松山代表取締役)+渡邊邦広(どんぶり館代表取締役)+白石勝也(愛媛県町村会長・松前町長)
【<<著者に肝を聞く>>⑨】
●平山洋介(神戸大学教授)
『住宅政策のどこが問題か<持家政策>の次を展望する』(光文社新書)
●聞き手:行方久生(山形大教授・主任研究員)
【わがまちの条例】
●駒崎文男(野田市総務部参事兼管財課長)「『公契約条例』を全国に先駆け制定」
=野田市公契約条例=
[弁護団レポート/自治労連弁護団]
●アスベスト(石綿)と公務災害
…谷 智恵子(自治労連全国弁護団・弁護士)
●自治体日誌