『何が問題か マイナンバーカードで健康保険証廃止』のご紹介
このたび日本機関紙出版センターより、黒田 充(自治体情報政策研究所代表)著『何が問題か マイナンバーカードで健康保険証廃止』が出版(2023年3月1日)されましたのでご紹介します。
マイナンバーカードの健康保険証としての利用はカードを普及させるためではない。背景には国民の医療情報を利活用するための仕組みを構築する大きな狙いがあり、健康保険証としての利用は、カードが様々な免許や資格を証明する万能身分証に化ける入口に過ぎない。オンライン資格確認の義務付けや保険証廃止に反対しこれを跳ね返すには、政府の思惑を正しく知ることがまず必要だ。
定価:1,320円
【お問合せ・申込み先】
日本機関紙出版センター
TEL:06-6465-1254 FAX:06-6465-1255
【主な内容】
第1章 マイナンバーカードが健康保険証に
マイナンバーカードが健康保険証になるとは
健康保険証廃止で、マイナンバーカード取得は義務に?
オンライン資格確認とは
被保険者番号とシリアルナンバー
オンライン資格確認は過誤請求を防ぐため
低迷するオンライン資格確認
特定健診等情報の提供も進まず
電子証明書はマイナンバーカードの「おまけ」
第2章 マイナンバーとマイナンバーカード
マイナンバー制度とは
プロファイリングとID、そしてAI
IDとしてのマイナンバーとプロファイリング>
マイナポイント進呈キャンペーンとキャッシュレス決済
公的給付もポイントで
健康保険証化の次に来るもの
マイナンバーカードは万能身分証に
マイナンバーカードは監視社会へのパスポート
第3章 オンライン資格確認と医療情報の利活用
「医療等分野の識別子」と被保険者番号
医療DXとオンライン資格確認等システム
被保険者番号の履歴管理で、一生涯にわたる医療情報を把握
謎の番号――「紐付番号」
健康保険証の廃止は、日本の医療政策の根本に関わるもの
第4章 問題だらけのオンライン資格確認
マイナンバーカードは持ち歩いても大丈夫なのか
医療機関等への過度な負担と、地域医療が損なわれる可能性
山積する問題点
システム障害にはどう対応するのか
政府が主張するメリットは本当か
これからどうなるオンライン資格確認
第5章 健康保険証廃止反対と民主主義、憲法
デジタル化された監視社会
顔識別技術の利活用と人権
国会軽視、国民無視で決められて行く「デジタル化」政策
健康保険証を廃止させない運動は、憲法と民主主義を守る闘い
〈対談〉オンライン資格確認と健康保険証の廃止、どこが問題か -現場の医師に聞く
新名健治 医学博士、医療法人 新名眼科理事長
黑田 充 自治体情報政策研究所 代表
あとがき