季刊 自治と分権 80号
首長インタビューは、「地域力を高め、市民が主役のまち」をテーマに、石井宏子市長(千葉県君津市)に河合克義氏(明治学院大学名誉教授)がオンラインで実施しました。市長は、「昨年の災害では全国からボランテイアのお力で復旧に向けて動き出すことが出来たと感謝している」。大切にしている基本姿勢は「対話する市政」で、「市民の声を知って市民が主役の市政をすすめていきたい」。「カラーの花を中心に、新規就農支援を財政的にも技術的にも行っている。住みやすいし、暮らしやすい町である」と、語っていただきました。
論文は「新型コロナ感染拡大で問われる『維新の10年』と『都構想』」、現場レポート「公立・公的病院問題での地域の取り組み」について、静岡県と愛媛県から、住民とともに運動を行っている報告。新シリーズ「自治の歴史と文化」第一回「土佐の自由民権運動と地方自治」公文豪高知近代史研究会会長。「Q&Aイチから教えて新連載」『自治体職員の働き方』第1回は「人事評価」。弁護団レポート「あいちトリエンナーレ2019『表現の不自由展・その後』中止事件」や随想など、本号もぜひ職場と地域での運動の参考書としてご活用下さい。
「季刊 自治と分権」80号の内容は下記のとおりです。
1.随想 任用の壁 小部正治(弁護士)
2.首長インタビュー 石井宏子さん(千葉県君津市長)
インタビュアー 河合克義(明治学院大学名誉教授・研究機構運営委員)
3.特集 「気候変動と防災-国と自治体の役割」
・気候危機対策で国と自治体に何が求もられるのか
上園昌武(北海学園大学教授)
・土砂災害、河川氾濫への対応と自治体の役割
田結庄良昭(神戸大学名誉教授)
・防災と自治体・自治体職員の果たすべき役割
小原徹也(自治労連中央執行委員)
4.新型コロナ感染拡大で問われる「維新の10年」と「都構想」
中山直和(大阪市をよくする会事務局次長・元大阪自治労連副委員長)
5.現場レポート
・静岡県における地域医療の実態と公立・公的病院問題
青池則男(静岡自治労連書記長)
・病院・労組・住民が協同して地域医療を守る
高尾佳孝(自治労連愛媛県本部委員長)
6.Q&A イチから教えて! 自治体職員の働き方
第1回「人事評価」
黒田兼一(明治大学名誉教授)
小越洋之助(國學院大學名誉教授)
7.「自治の歴史と文化」
第1回 土佐の自由民権運動と地方自治
公文 豪(高知大学非常勤講師)
8.弁護団レポート
あいちトリエンナーレ2019「表現の不自由展・その後」中止事件
伊藤勤也(弁護士)
9.ブックレビュー
大村大次郎『お金で見る戦国時代』(KADOKAWA)
喜入 肇(東京自治労連)
曽我謙悟『日本の地方政府 1700自治体の実態と課題』(中公新書)
猿渡 実(自治労連大分県事務所)
10.自治体日誌(2020年3月~2020年5月) 新型コロナ関連の日誌も追加掲載。