季刊 自治と分権 75号
首長インタビューは、愛媛県西予市の管家一夫市長。昨年7月の「西日本豪雨災害」による厳しい経験から、行政や住民の中にもたらされた防災・減災に対する教訓が語られ、また、まちの特徴をいかした地域づくりの展望や課題、住民に寄り添う自治体労働者の姿が紹介されています
山形定氏(北海道大学助教)は「北海道における自然エネルギーの展望」の中で、菊田哲氏(岩手県中小企業家同友会事務局長)は「大災害からの復興と地域振興」の中で、それぞれ住民自治の重要性について語っています。
今号を通して憲法・地方自治のいきる「住民本位の行政のあり方」が語られ「自治体戦略2040構想」への対抗軸が見えてきます。
「季刊・自治と分権」75号の内容は下記のとおりです。
1. 随想(第18回) 小部正治(自治労連弁護団)
2. 首長インタビュー
愛媛県西予市 管家一夫市長
インタビュアー 永山利和(元日本大学教授)
3. 特集 「参議院選挙-問われる国と地方の進路」
安倍政権の9条改憲・国–地方関係再編と憲法にもとづく地方自治
進藤兵(都留文科大学教授)
米軍基地問題と日米地位協定 ‐この国の「主権」と民主主義の現状を問う‐
前泊博盛(沖縄国際大学教授)
消費税は社会保障に使われているか ‐地方財政の場合‐
梅原英治(大阪経済大学特任教授)
4. 「自治体戦略2040構想」と地方自治・地方財政
平岡和久(立命館大学教授)
5. 北海道における自然エネルギーの展望 ‐ブラックアウト(全域停電)の教訓をふまえて‐
山形定(北海道大学助教)
6. 現場レポート
大震災からの復興と地域振興 ~持続可能な企業・地域づくり
菊田哲(岩手県中小企業家同友会事務局長)
7. 「民主的自治体労働者論」の生成過程と発展をめぐる一考察(下)
梁田政方(自治体労働運動研究者)
8. イチから教えて!社会保障・社会福祉
第4回「高齢者福祉」
小川栄二(立命館大学教授)
新井康友(佛教大学准教授)
重野愛佳(リカバリー・指定居宅介護支援事業所)
9. 弁護団レポート
歴史修正主義を許さない全国的な運動を ‐群馬の森追悼碑事件‐
下山順(弁護士)
10. ブックレビュー
①名著17冊の著者との往復書簡で読み解く人事の成り立ち 「誰もが階段を上れる社会」の
希望と葛藤(海老原嗣生・荻野進介共著/白桃書房)
市川京之助(自治労連愛知県本部)
②ついに始まった日本経済「崩壊」(浜矩子/SB新書)
中村栄士(自治労連埼玉県本部)
11. 自治体日誌 1・2月
12. 編集後記、次号予告