季刊 自治と分権

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No.74 /
2018.12

季刊 自治と分権 74号

 今号の特集は、「『権力への忖度』か、憲法に基づく『全体の奉仕者』か」をテーマに、元文部科学事務次官の前川喜平氏、専修大学の晴山一穂名誉教授、自治労連弁護団の山口真美弁護士、自治労連の猿橋均中央執行委員長の新春鼎談。それぞれの立場から、自治体職員をめぐる現状と問題についてや、憲法をいかし、自治体職員が「『全体の奉仕者』としての役割を発揮するための展望」などを明らかにしています。自治体公務公共労働者にとって必見の内容です。

 首長インタビューは、愛知県半田市の榊原純夫市長。災害対策や子育て支援、平和へのとりくみを積極的に行ない、「安全、安心、平和が住民にとっていちばん大事だ」と語っています。

 広島修道大学の村上博教授が「自治体戦略2040構想研究会の『第一次・第二次報告』」について解説。住まいとまちづくりコープ・新建築家技術者集団会員の千代崎一夫氏、山下千佳氏からは、「災害に強いまちづくりと国・自治体の課題」と題し、災害から命と暮らしを守るための対策を提起しています。

「季刊・自治と分権」74号の内容は下記のとおりです。

1.随想(第17回) 河合克義(明治学院大学)

2.首長インタビュー

  愛知県半田市  榊原純夫市長

  インタビュアー 榊原秀訓研究機構代表委員

3.特集 新春鼎談「権力への忖度か、憲法に基づく『全体の奉仕者』か」

       前川喜平(元文部科学事務次官)

       山口真美(自治労連弁護団・弁護士)

       猿橋均(自治労連中央執行委員長)

       晴山一穂(専修大学名誉教授・行政法学者)

4.自治体戦略2040構想研究会の「第一次・第二次報告」と地方自治 

       村上 博(広島修道大学)

5.災害に強いまちづくりと国・自治体の役割 

       千代崎一夫・山下千佳(住まいとまちづくりコープ・新建築家技術者集団)

6.「民主的自治体労働者論」の生成過程と発展をめぐる一考察(上) 

       梁田政方(自治体労働研究者)

7.現場レポート

   現代における高齢者措置制度の役割

       栗本亮(大津市長寿政策課高齢福祉係長)

8.イチから教えて!社会保障・社会福祉

   第3回「障害者福祉」

       鈴木勉(佛教大学教授)  二見清一(東京都足立区障がい福祉課)

9.弁護団レポート

   自治労組合からの不当請求を地裁が棄却

       田原裕之(弁護士)

10.ブックレビュー

   ①「3.11岩手 自治体職員の証言と記録」(大前書店)

       渡辺孝文(岩手自治労連)

   ②「男女平等はどこまで進んだか 女性差別撤廃条約から考える」(岩波ジュニア新書)

       竹中道子(大阪自治労連)

11.自治体日誌 9・10・11月

12.編集後記、次号予告