季刊 自治と分権

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No.67 /
2017.03

季刊 自治と分権 67号

 今号の特集は「子どもの貧困」をテーマにした座談会。保育士や学童指導員が現場で起こる様々な課題や苦悩を赤裸々に報告。子どもの貧困のリアルな姿を物語る内容です。

 首長インタビューは千葉県いすみ市の太田洋さん。子どもの育ちに大事な「食」は安全でなければと、学校給食に無農薬米を導入。農業、漁業で食のブランド化をすすめるなど、「いすみブランド」で地域を活性化しています。

 「住民とつくる自治体政策」シリーズ第4回は、自治体出資の電力会社を設立した、静岡県浜松市。太陽光や風力、水力、バイオマスなど、豊富な資源を活用し、エネルギーの地産地消と自給率向上をめざしています。

 東日本大震災から6年の岩手からは、復興の現状と課題、被災地の実態など切実な思いが語られています。

「季刊・自治と分権」67 号の内容は下記のとおりです。

 1. 随想 地域運営組織と地域自治組織 本多滝夫(龍谷大学教授)

 2.首長インタビュー 千葉県いすみ市・太田洋さん

 「未来への地方自治」第1次産業の活性なくして地方創生はない

 インタビューアー 永山利和(元日本大学教授)

 3.特集 現代の貧困と子どもの育ち

 座談会 現代の貧困と子どもの育ち─子どもの貧困最前線─

 垣内国光(明星大学教授)、岩田美香(法政大学教授)

 熊谷伊紗(児童養護施設第二調布学園)、白濱二郎(千葉市学童保育指導員)

 塚本道夫(元名古屋市児童相談所児童福祉司)、山川里美(公立保育園園長・仮名)

4.議会は組合との合意事項を破棄できるか─鎌倉市職労不当労働行為申立事件の検討─

 晴山一穂(専修大学教授)

 5.辺野古訴訟最高裁判決の問題点と今後の課題 村上博(広島修道大学教授)

 6.東日本大震災津波から6年─岩手県における復興の現状と課題、運動の成果

 斉藤信(日本共産党岩手県議会議員)

7.シリーズ「住民とつくる自治体政策」④ 浜松市(静岡県)

 地域の資源をいかし、エネルギーの地産地消と自給率向上をめざす

 政令指定都市で第1号、自治体が出資する電力会社を設立

 取材・レポート:久保貴裕(自治労連・地方自治問題研究機構事務局)

 協力:林克(静岡自治労連委員長)

8.Q&A イチから教えて!地方行政・地方財政

 「地方行政編0」 稲葉一将(名古屋大学教授)

 「地方財政編」 桒田但馬(岩手県立大学准教授)

 9.弁護団レポート/自治労連弁護団

 組合敵視の不当労働行為と断固対決─鎌倉市職労・組合事務所明渡要求事件─

 田渕大輔(弁護士)

10.ブックレビュー

 (1)松本伊智朗・湯澤直美・平湯真人・山野良一・中嶋哲彦著

   『子どもの貧困ハンドブック』(かもがわ出版)鈴木常浩(自治労連愛知県本部)

 (2)沢山美果子著『江戸の乳と子ども いのちをつなぐ』(吉川弘文館)

    星原徹(自治労連岡山県本部)

 11.自治体日誌(12月)

 12.読者のひろば