2004年12月27日(月)

『自治と分権』第18号余話

●伊波市長インタビュー余話
 当初、インタビューは三橋良士明さん(代表委員、静大教授)が行う予定だったのですが、台風襲来によって飛行機が飛ばず、先に現地入りしていた主任研究員の行方久生が行いました。風速40m/sの迫力にはちょっとビックリしましたが、タクシーが平気で走っているのには、更に驚きました。街中を見ても、風で飛ぶようなものがなく(シッカリと固定されている)、「手慣れた」雰囲気すら醸し出されておりました(ごめんなさい)。インタビュー予定日が、丁度、台風通過だったのですが、市役所も玄関をしめ、庁議も延期ということでした。その決断がまた速いので、感心をしました。

沖縄国際大学屋上からみた普天間基地

 写真は、沖縄国際大学の屋上から、真下に見える普天間基地を撮影したものですが、米兵が忙しく動き回っている様子が手に取るように見えます。沖縄国際大学では担当者の方にお会いし、事故直後(5秒後)から撮影されていたDVDや事故現場の写真集(CD)を頂いて来ました。
 学内には、学生たちが展示した「米軍基地撤去要求」の決議文や、大学当局が展示した「事故現場の写真」などアチコチにあり、人身事故につながらなかったことが本当に奇跡的だと思われました。隣に基地さえなければ、普通ののどかな大学風景なのですが(私が授業を行っている大学も富士山が綺麗で、秋は遠足のような気分なのですが)、学内を歩いているうちに、ヘリコプターの音がバリバリとし始め、何かやたらと血圧が上がってしまいました。

 インタビューは、読者の皆さんのご判断を頂きたいと思いますが、秘書課長には、伊波市長は基地のことになると話しが終わらないから~とか事前に言われていたのですが、確かに。迫力は大したものでした。現在のさまざまな運動を横につなげて、アメリカの世論を動かすまでの取組の必要性を強く感じた次第です。相当、気合いを注入して頂いた感じです。ありがとうございました。


●弱者に転落する「若者」?

 座談会では、日本社会の再編と現代の若者の問題を取り上げました。前号の「ワーキングプア」問題の座談会を受けてのものです。企画した自分が言うのもアレですが、何か労働運動の再生に向けた「キッカケ」になるような気がしています。高校を卒業しても就職がない。あっても「非正規」で、しかも地元にはない。大変な時代を現在の「若者」は航海しているのですね。

 マスコミが垂れ流す「ニート」とか「フリーター」といったバッシング用語が如何に的はずれなものか。宮本みち子さんのイギリス、スウェーデンの対応の話しは、大変に参考になりました。乾彰夫さんの「学校の格差は、そのまま家庭状況の格差、社会階層格差につながっている」という指摘も、説得力があり、やはり大変な事態になっていることを思い知らされた次第です。

 今回の「若者論」の続きもいつかやりたいと思っています。
若い読者の感想をお聞きしたいですね。インタビューにでも出かけますから、話しがしたいという方は、是非、メールをください(本当に行きますよ)。